スピーチ · 1986年
惨めな人生を確実に手に入れる方法(ハーバード・スクール、1986年)
卒業生に幸福になる方法は教えられないが、惨めになる方法なら教えられる、というジョニー・カーソンの前提を借りて、マンガーは確実に悪い人生を送るための処方箋を披露する。すなわち、信頼できない人間であれ。薬物に手を出せ。亡き先人や存命の賢人たちの知恵ではなく、自分自身の経験からしか学ぶな。妬み、恨み、自己憐憫に身を任せよ。そして難題を逆さまにして考えることを拒め。この講演全体が、それが説く手法そのものの実演になっている — 問題を逆から解けば、答えはおのずと明らかになるのだ。
真正性についての注記。これは1986年の高校卒業式での講演であり、本物の音声・映像の記録は確認されていない。ここでは特に注意が必要だ。YouTubeで「マンガーの1986年ハーバード・スピーチ」と銘打たれた動画は、文書で裏付けられた繰り返しの誤ラベルにより、ほぼ確実にUSCでの講演のすり替えである。当アーカイブはこれをテキストのみとして掲載し、録音が存在するふりをするのではなく、検証済みのトランスクリプトをリンクする。
ここにリンクしたトランスクリプトはジェームズ・クリアによるものだ。同じ講演はPoor Charlie’s Almanackの冒頭を飾る一篇として収められており、マンガーの著作全体を貫く「逆転(インバージョン)」のテーマの調子を定めている。